〈はま寿司〉秘密のランチ
母と二人の秘密
今日の昼食ははま寿司だった。
お昼にはま寿司を食べたことは二人だけの秘密。
家族と外食に行くときは、妹が魚介類を得意としてないこともあり、お寿司の候補はあがらない。だからといって、誰かを置いてけぼりにして外食へ行こうとは考えない。
その中でお寿司を食べたくなった母が考え出した案が、
父と妹がいない土曜日の昼に私とはま寿司を食べる
ということだ。
名案だな、と賛同し、二人だけのはま寿司ランチ会はすでに何度か開催している。(テイクアウト自宅開催形式)
毎回、前日の夜に、明日の昼はま寿司にしない?、と母からのお誘いがある。
土曜になり、11時開店時間と同時にテイクアウトの予約をし、受け取りに行くのが私の役目だ。
今日も予約から受け取りまでをこなし、はま寿司を食らった。
美味しいよね、と、はま寿司で幸せを感じれる母と私。
小さなことで幸せを感じられることが、母のもとに生まれ育ってよかったと感じる瞬間でもある。
そんなささやかな幸せを感じるはま寿司ランチ会も今日が最後だったかもしれない。
私が就職し、土曜出勤もあるところだったらこの会はもう当分出来ないだろう。
それは母も感じていたのだろうか、お互いいつもより1皿多く注文した。少しの寂しさを感じながら。。
私にとって秘密のランチ会は母との特別な時間だった。